上野で働いている頃、アメ横にある昇龍のジャンボ餃子定食や
御徒町にある珍満のタンメンが好きで、太平洋の洋子さんとよく食べに行った。
神田駅ガード下の升亀のイカ天定食も捨てがたかい。
洋子さんと新浦安で一緒に働くようになってからも上野の味が忘れられず、
気取った飲食店が多い新浦安で、B級グルメ向きの飲食店はないかと調べつくし、
やっと探したのが中華料理店「金時」だった。
住宅街の一角にひっそりと営業していたので、正直いって不安な思いで店に入った。
当然2人の注文はタンメン!
俺は大盛りにして!というと、小太りのおばちゃんが
「うちは量が多いので大盛りにする前に普通を食べてみて」という。
このおばちゃん俺の胃袋知ってんのかいな?と思いつつ
言うとおりに普通のタンメンにしてみたが、超満腹!
このおばちゃん、商売っけないな…
それから、この気さくなおばちゃん(店主の奥さん)とお店のファンになってしまった。
中華が売り物らしいが、豚カツやカレーも人気で、ガテン系や大学生のファンも多い。
ところが震災で2、3ケ月休業した後に、やっと開業したお店におばちゃんの姿が無い。
おばちゃんどうしたの?と娘さんに訊ねてみても「疲れて2階で寝ている」とのことだったが、
それから数カ月後に突然、1週間休業の張り紙
昨日何も言っていなかったので急用でも出来たんだろうと思い、仕方なく他のお店へ
そして休み明けに食事をし、帰り際に娘さんからおばちゃんが亡くなったことを知らされた。
しかも、今年いっぱい(12月30日)で閉店するという。
俺の心と胃袋を満たしてくれた「金時」
ご主人と娘さん2人で是非続けて欲しいと思うけれど、
これも時代の趨勢で仕方が無いのかもしれない。
笑顔の優しいおばちゃんのご冥福を祈りつつ、閉店まで通い続けようと思う。
ありがとう 金時! そして、ありがとう おばちゃん!
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