「お電話有難うございます。○○店の××です。」
「パン屋さんに繋いで頂けますか?」
「かしこまりました。少々お待ち下さい。」
~内線電話の赤ランプがしばらく点灯したまま~
《長かったな。クレームという感じでもなかったのに…。》
しばらくすると、また電話が掛かりました。
「お電話有難うございます。○○店の××です。」
「○○店の方ですか?」
「はい、そうですが。」
「実は誠に恥ずかしいいことなんですが、ご相談があってお電話をしたんです。聞いていただけますでしょうか。」
「はい、何でしょうか。先ほどパン屋さんにお繋ぎしたお客様ですね。」
「はい、そうなんです。」
電話の相手は、近所にお住まいの年配の女性で深刻な様子で話し始めました。
【内容概略】
・夫は単身赴任中で毎月送金してくれるが、今月は用事があってまだ無い。
・私一人で夫の母(寝たきり)の介護をしていて大変疲れている。
・その母の様態が急変し、救急車で○○病院に運ばれた。
・幸い入院することなく帰れたが、精算して手元にお金が無い。
・近くに知り合いはいないしクレジットカードは持っていない。
・母のオムツが必要なのに買いたくても買えない状態だ。
・初めての方に本当に申し訳ない、言うのも恥ずかしい話だが、オムツを買うのに5千円だけでいいから貸してくれないか。
・他の商業施設や警察、近所の商店でも断られてしまって困って電話した。
・物騒な世の中で人を騙すことが多いが私は違う。身元の分かるものを持参する。
・明日送金されたら必ず返す。
こんな話が延々と続きました。
言葉巧みで本当の話にも受け取れましたが、少しでも同情するようなことを言うと、さらに理由をつけて5千円が1万円に金額アップしてしまいました。
そこで私は不審に感じ丁重にお断りしましたが、皆さんだったらどうしますか?
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